SSブログ
講演系 ブログトップ

指導とハラスメントの境界は?〜立教大学公開講座 [講演系]

今日は以前から気になっていた「パワハラ」と「指導」の境界線について、立教大学で公開講座があったので受講に行ってきました。場所は立教大学新座校舎(埼玉県新座市)
私が高校生の頃の部活(剣道部)や就職してからの会社勤務は今で言えば毎日がパワハラのようなものでした。若かったせいもあり、また時代の常識もあり、指導というな名のしごきを高校でも会社でも、ほぼ受け入れていました。がしかし、納得していた訳ではありませんでした。指導とパワハラの境界が曖昧だったので受け入れざるを得なかったというのが正直なところです。

講師はバルセロナオリンピック柔道52k級銀メダルの溝口紀子氏です。この柔道家は埼玉大学出身で東京大学の博士号(スポーツ社会学)を持つ正に究極の文武両道の女性です。普通それは男性が目標としてきたものですが.....とにかく凄い女性が講師でした!(調べたら前静岡県知事選挙にも出ていた女性です。結果はおしくも落選)

講演内容は、柔道界や他スポーツ界のハラスメントの現状と解説そして防止対策です、主な項目は
・師弟愛によるハラスメント(体操M川選手の例)
・日大アメフト事件
・月経ハラスメント(サボりと月経)何日目?の質問NG!女性コーチのほうが選手はやりにくい!
・クレプトマニア(窃盗症)と摂食障害(元マラソン選手H氏の万引き事例)(日本人選手の厳しい体重制限)窃盗することが「成功体験」として記憶されて快感になってしまう。
・女子駅伝での「這って歩いて」ゴールインしたI選手の事例(コーチは止めたけど本人が這って歩いているので大会側がコーチのストップを承認しなかったのが原因)

・コーチと選手の関係は「傾聴」と「会話」が最重要(フランス女子柔道コーチの経験から)
仏語がよくわからないので他のコーチよりも選手との会話を努力・重視したことで、フランス人選手から信用を勝ち取った。
などなど。大変為になる話が満載であっという間に持ち時間の1:40が経過しました。様々な分野の研究が進んでいてこれからスポーツ界は東京オリンピックに向かって益々面白くなりそうです。

結論は
①やる気スイッチ、自制スイッチは指導者からではなくて、選手自身で行うこと!
②教師やコーチが選手や学生のやる気スイッチを無理矢理入れないこと!
でした。
しっかりと自分なりの考え方を確立しておくことが、スポーツや勉強をするに於いて同時に必要となる
能力の様です。環境に流されては行けないということですね。

立教大学のこの手の講演会は無料で基本的には一般人も受講可能ですから、興味のある人は時々立教大学のホームページを確認されると良いでしょう。
尚7月13日(土)14:00〜16:00は池袋キャンパスで「ここからセクハラ」の講演会があるようです。
IMG_5080.JPG
しわしわの案内版の写真で失礼します
IMG_5142.JPG
資料も見やすく話も上手かったので寝ている学生はほぼいなかったような気がします。
IMG_5144.JPG
柔道界のこわーい指導の話もありました。速攻2秒で相手を締めて気絶させたこともあったようです。
IMG_5143.JPG
次回は「セクハラ」です。参加してみようと思います。
nice!(0)  コメント(0) 
講演系 ブログトップ